叱り方、そのための準備

「叱る育児」をするための必要条件

叱る、目的とは何でしょうか?

 

大人の思い通りにするためではないですよね?

 

子どもの為、子供の力を伸ばす為に叱るのですよね?

 

それならば、 「何故、叱られたのか」が確実に子供が理解できなければ意味がありませんね。

ペットの躾ではないのですから、条件反射では意味がありませんよね。

 

標準的な子どもの発達ですと、 大人が思っているほど、「物事の因果関係」を理解出来ていないのです。「3歳の誕生日頃」までは だいたいがそうです。

 

1歳なりの理解、2歳なりの、3歳なりの理解はしていますが、大人が感じているのとは違う「未熟な理解」です。全く違うので、出来上がった大人の視点ではわからない程に未熟です。

 

~「叱る育児」が教育的効果を持つ為の必要条件~

 

○ 子どもが「物の用途」を、 自分なりの言葉で説明出来る

 

○子どもが 「物事の因果関係」を自分なりの言葉で説明出来る

 

この2つが達成されないうちは「叱る育児」に意味はなく、「恐怖」や「不快」 という感情をより強く育ててしまいます。 

教育どころか害を与えているのです。

それまでは「叱らない育児」

叱らない育児をするために、まず 「言葉を育てましょう」

 

『ことば』を育てる為の効果的な方法

 

静かな環境で、お子さんの視線や興味の対象に合わせた「語りかけ」を数多く行うこと。

1度に全部は難しいので、1つずつ、取り組めるところから始めましょう。

 

3ヶ月続けられたら、必ず手応えを感じることが出来ると思います。

 

○静かな環境の中で(BGMなし)毎日最低30分の「語りかけタイム」を作る。

0歳ママは、まずはこれを積極的に行ってみましょう。赤ちゃんの「見ているもの」についてなるべく「名詞」を多く、繰り返すように、語りかけます。

 

○お子さんがいる部屋では、 TVを一切消す。 お子さんが一日中、 TVを見ることのない環境を作る

1歳さんママは是非挑戦してみて下さい。

テレビ、スマホは光の刺激で、脳の発達によろしく無いです。できるだけ小さいうちは出会わせないようにしたいものです。

 

○「叱らない」を実践する。 叱りたい時も「ダメ!」ではなくて「どうすればいいのか」を教えてあげるようにする。 長い文章ではなく、 2語文·3語文で伝えられるように簡潔にしましょう。

 

最初のうちは叱ってしまうことがあっても自分を責めないでくださいね。

 

一日のうち、1回でも2回でも「叱る」 を我慢出来たら、 それだけで素晴しい事です。

何ヶ月も実践していると、 次第に「叱らなくてすむ環境」の作り方がわかってくると思います。これは、2歳さんママさんが一番 大変でしょうが、少しずつでも頑張ってみて下さい。

 

 

お盆も過ぎ、暑さも少し和らいできましたね。
夏の疲れが一気に出てくる頃かと思いますが、うまく気を抜きながら、穏やかな秋を迎えてまいりましょう(^^)