2歳頃からのイヤイヤの対応

平均して2歳から3歳くらいの間の、イヤイヤ期

生後間もなくの地獄の睡眠不足(笑)の次の大きな山場ともいえる、
2歳頃から始まる、イヤイヤ期。

 

思い通りにならないと、大泣きして駄々をこね、そして次第に、

騒げば思い通りになる

この成功体験を持っていきます。

 

ダメなものはダメ

山は動かず。ということに関してはきちんと示しましょう。

 

もちろん、答えてあげるものは付き合います。

 

いずれにしても、共感をまずしてあげる。
自分の気持ちをうまく伝える事を身につける為の見本として、「こうしたかったのね。」

親が子供の気持ちを推察する力が伸びていれば、難しくはありません。

親が自分の感情でいっぱいだと、気持ちの切り替えが必要ですね。

 

答えてあげられないものは、そして無理なものは、

「ごめんね、今はできないの。」

 

気持ちを切り替えられる時は切り替えてあげ、別の興味を持たせることもテクニックのひとつ。

本当に気持ちが切り替わっているなら、我慢できたことを褒めてあげましょう。

ごまかせた程度なら、思い出させないのが鉄則!

2歳の我慢は2分で充分

自身をコントロールできるようになるのは海馬前頭前野の発達後となります。

おいしいものが目の前にあれば飲んだり、食べたりしたくなるものが「短期的欲求」ですが、

それは肥満や生活習慣病にもつながることから、健康を考え(長期的欲求)、飲んだり食べたりするのをがまんすることをセルフコントロール (self control)と呼びます。

 

少しだけ働いて当面のわずかな収入を得る(短期的欲求)のではなく、

将来の多くの収入(長期的目標)を目標に収入がほとんどない状態を耐える、ということが出来るのもセルフコントロール能力です。

前頭前野はこのセルフコントロールにも重要な役割を果たしていて、

たとえ大人であっても、この部分の脳の損傷患者は長期的利益より短期的利益を優先する傾向にあります。

 

2歳のこどもがこれができないのは、当たり前ですね。

 

なによりもまず、大人になってから本人が苦労しないよう、

第一に、子供の脳のこの部分を健やかに育てる工夫をしていきましょう。